CG ESL Center

CG ESL Centerはセブ市に隣接するタイサイ市にある韓国資本の語学学校である。セブ空港からは1時間半ほどの距離にある。

セブの語学学校はそのほとんどがセブ市内または空港があるマクタン島に所在する。この学校はあえてセブ市内から離れた場所に立地しているが、その理由は商業施設やクラブやカジノなどが多いセブ市内から離れた場所に学校を置くことで、留学生を遊びの誘惑から隔離するためとのこと。

このことが象徴するとおり、CG ESL Centerは留学生にただただ勉強だけをさせるような仕組みを作っている。カリキュラムは2コースあるが、いずれも朝8時から夕方5時まで正規の授業が8コマある。そのあとに無料の強制参加授業が1コマあり、それが終わってからようやく夕食となる。しかしそれで勉強は終りではなく、夕食のあとに単語テストとテーマを設定した作文の時間が合わせて1時間ある。

さらにその後、8時から10時までは強制の自習時間となるが、これは自室での自習ではなく教室で行うことが義務付けられており、寝たりサボったりしないように監督官まで付くという念の入りようである。自習が終わったあとも平日は外出が禁止であるため自室に戻るしかないが、勉強に集中してもらうためという理由で、部屋にはテレビが置かれていない。

こういったカリキュラム構成はフィリピン留学では「スパルタシステム」と呼ばれており、英語を勉強するために子供をフィリピンに送る親のニーズに応えるために作られたとされている。しかし、遊びの誘惑に駆られるのは老若男女を問わない。意思を強く持てずついつい遊びに流されてしまいそうというのであれば、こういった体制を作っている学校を利用するのも良いのではないだろうか。

授業についてであるが、グループクラスの授業内容はディベートやビジネス英語など幅広く設定された14科目から4科目を選択することができる。また、与えられたテーマを題材に毎日30分の作文が義務付けられている。わずか30分ではあるがこれを毎日強制的に継続することで、確実に文型を身につけられる効果があるとのこと。

語学は実学でありコミュニケーションが取れて初めて価値がある。コミュニケーションを取れるようになるためには、多くのことなる人と実際に英語でやり取りをすべきである、というスクールマネジャーの考えに基づき、毎日8コマの授業はすべて別の教師によって行われる。もちろん、教師との相性が合わないといった問題が発生することも考えられるが、そういった場合は教師を変更することができる。また、14科目から選択するグループレッスンの科目も変更が可能。

遊びの誘惑から隔離された静かな環境で1日12時間の勉強漬けの毎日。意思が弱くてついつい逃げてしまいそうという留学希望者には、こういった有無を言わせず勉強させるという環境も選択肢の一つとなるだろう。授業は1週間から受講できるが、この厳しい環境の効果を十二分に得たいのであれば、時間と予算さえ許せば4週間、最低でも2週間は受講したい。